見えない努力の価値

2023年10月05日

焼き物と言われるものは各地にあります。

 

しかし部外者にはその作り方などは知られていないのではないでしょうか。轆轤の上に乗った粘土素材を陶工たちが器用に整えて焼いて出来上がりちゃんちゃん!と思うのかも知れませんね。

 

しかしながら知れば知るほどそれは工程のごく一部であることを知るはずです。そしてなるほどなるほどと感心することがあまりにも多いのです。

 

例えば轆轤に乗せる粘土はどこかのホームセンターから買って来るのではないのです。中にはそんな窯元もあるかもしれませんね。鹿児島県の姶良市加治木にある「龍門司焼き」を例にすれば県内各地から粘土にする土を採りだしそれを粉砕して水に溶かし上澄みを流しその作業を数十回も行うのです。

 

釉薬も自然の石や鉱物を粉砕して根気よく作り出しそれからやっと轆轤の上で粘土を捏ねて作品を作り出すのです。近いうちにその様子を皆様にも紹介したいと思います。見るだけではなく作成の工程を知ることで愛着も湧くし日常使いで手にしたくもなるかもですね。