8・6水害から30年

2023年07月31日

あの日鹿児島市内の高台から勤務地のある中央駅方面に向かっていた(当時は西鹿児島駅だったが)、しかし降りしきる雨でワイパーのモーターが故障してしまい仕方なく紫原という場所のSSに停めさせてもらい徒歩でびしょぬれになりながら勤務先に向かった。

 

結果としてこのことは自車を決定的なダメージから守ることになるとは想像もしなかった。自社近くの駐車場に停めていた同僚の車のほとんどは水没して当時そのようなことを想定せずに保険対象外で被害が多額だった。

 

今日も台風の影響だろうが強い雨が降ってくるが当時はずっと降っていたのです。

 

改めて調べると鹿児島市を中心に8月6日以前から雨が降っていたのです。

 

8月2日:100ミリメートル

8月3日:150ミリメートル

8月4日:200ミリメートル

8月5日:300ミリメートル

 

特に鹿児島市はこの前月7月の月間雨量は1055mmという凄さだったのです。8月6日の時間雨量は99.5mmだったのです。

 

地面の中には前月からの雨で吸い込む余力はほぼなくあっけなく上から下に梳け落ちるしかなかったのでしょう。

 

あっという間に駅周辺は水かさが増して鹿児島市内でも少しハイカラな地下がある自社が入っていたビルには水がどんどん入り込み地下2階の倉庫フロアーは完全に水没。飲食街の1階もどんどん水位が上がり見守るだけしかできなかった状態。

 

鹿児島市内中心に死者行方不明者100人超という想像もしなかった大被害だったのです。

 

この被害から鹿児島は水害に対する思いを強くして街づくりや規制などそしてハザードマップなどもどこよりも真剣に取り組んでいると思う。

 

治水の鹿児島とよく言われるが決して無駄になっていないのではと思う事が多い。

 

しかしながら危険な場所に住んでいるのに行政が促さないと避難しない人もいるがある意味無責任だともいえる。

 

鹿児島のハザードマップはとても良く出来ているともう。

 

時々は住んでいる場所がどうなっているのか客観的に考えてみる必要がありますよね。高齢者ほど経験的に大丈夫だという思い込みで判断を間違うことがある。

 

地球の年齢に比べて人間の年齢なんて毛ほどのこともないのです。お互い気を付けていきましょう。