隣地からの迷惑な枝は…。

2023年07月15日

2023年度から改正された民法の中で、管理人的にいくつかの面白改正があります。

・クイズにも出てくるほど有名だった隣地から越境している木の枝を自ら切除することができるようになりました。
 

・犬の散歩中に糞を放置した場合、罰則が強化されました。
 

・離婚時に、夫婦の財産分与を公正に行うための規定が新設されました。

 

中でも民法のクイズなどにも出てきた隣地から伸びてきた木の枝にまつわるものが次です。
 

2023年4月1日に施行された民法改正により、隣地から越境している木の枝を自ら切除することができるようになりました。これは、これまでは隣地の所有者に枝を切除してもらうか、訴訟を起こして切除を命ずる判決を得て強制執行の手続きをとる必要があったため、大きな変更です。

 

越境している木の枝を切除する際には、次の点に注意が必要です。

 

・切除する枝が隣地の所有者に属していることを確認する。
・切除する枝の範囲を明確にする。
・切除する枝を切除する前に、隣地の所有者に通知する。
隣地の所有者に通知を怠った場合、隣地の所有者から損害賠償を請求される可能性があります。

 

また、切除する枝が枯れ枝や病害に感染している枝である場合には、事前に専門家に相談することをおすすめします。切ったことによってダメージを受けたと言われる可能性を排除するために注意しましょう。

 

2023年6月1日より、犬の散歩中に糞を放置した場合の罰則が強化されました。具体的には、犬の糞が廃棄物として考えられることがあるという事です。悪質ならば1000万円というまさかの罰金もありうるのです。ただし通常の散歩などでの置き去り糞は家畜排せつ物となるので5万円コースでしょう。しかし多頭飼いなどで再三の警告を無視して家畜排泄物の域を超える場合は廃棄物とみなされる事も…。

 

この改正は、犬の糞による公衆衛生上の悪影響や、犬を飼っている人への啓発を(警告かも)目的としています。改正前は、犬の糞を放置したとしても、罰則は5万円以下の過料に留まっていました。しかし、この罰則では、犬の糞を放置する人の抑止効果が十分ではありませんでした。

今回の改正により、犬の糞を放置した場合には、より重い罰則が科されるようになります。これにより、犬の糞による公衆衛生上の悪影響が軽減されることが期待されます。また、犬を飼っている人も、糞の処理をきちんと行うよう意識するようになります。

 

犬を飼っている人は、改正された罰則を知り、糞の処理をきちんと行うよう心がけましょう。犬好き管理人としてはこの改正は歓迎です。「持つだけバック」?で平気でいつもの場所で糞をさせる不届き飼い主がいるのです。一部の飼い主によって多くのまじめな人々まで白い目に晒されることは気分悪いですよね。