不動産評価額

2023年12月19日

不動産価格の査定について多少思うことを書きたい。

 

一般的なやり方は路線価を調べてその8割に面積を掛けて1.1倍が土地の値段。そして建物は木造ならば25年くらいで価値は限りなくゼロになる。

 

でもそれでいいのでしょうか。

 

その物件を丁寧に丁寧に扱って住み続けて来たのかどうかでその価値は変わる。あるいは誰がどのような目的で建てたものなのか。建物は黙して語らずとも地域に溶け込んだ価値もある。

 

例えば島津家の別邸の仙厳園に建つ御殿などはいわゆる建物の価値はゼロで良いのでしょうか。

 

路線価は近くで約5万円/㎡ 計算式では坪22.6万弱。建物はゼロ。

詳細は知らぬが5000坪あるならば11.3億円ということになる。

 

いかがですか皆さんも何度か行ったことあるはずです。鹿児島の藩主の別邸と同時に文化や産業遺産としての価値がある。

 

50億円でも安いはずです。まあ仙厳園は特別な事情があるのでしょうが他の物件でも同じような事情はあります。その物件をどれだけ欲しいのか。

 

その物件にはどんな歴史を重ねてそこで生きて来た人々がいるのか。

 

その思いの深さは売る人買う人そしてその行間を読んで聞かせる人達のハーモニーで取引が納得価格になって成就するのだと思います。

 

数分であなたの家を査定しますという広告もありますね。

 

否定はしませんが管理人はまず売りたい人の思いを聞かせて頂くことから仕事のスタートだと思っています。

 

貴方の思いを買う人に伝えて引き継いで行きませんかという強い気持ちを持って日々仕事しています。