人間の力 30年前の図面

2023年09月08日

今日はお客様にお預かりした物件の図面を描いていた。30年以上前のものです。

 

管理人もそのころ同業界に在職して青焼き図面のA2を見ると懐かしい。

 

鹿児島の老舗住宅会社YA~SAさんのものです。そのころの製図作業は図面台(ドラフター)で行っていた。今はパソコンに向かって行う人がほとんどでしょう。

 

水平線を引くにも今と違って定規が時々緩んで来てドライバーで締め付け調整をするものだった。

 

手元の図面はとても丁寧で見惚れるようなものです。女性の名前が書かれていますがきっと同年代なのかもしれません。今ではパソコンで平面図を描けば一瞬で立面や透視図などは出来上がるのですが昔はそんなことなど夢の夢。

 

でも基礎伏せ図や立面図そして透視図に外構図などびっくりするほどのクオリティなのです。

 

矩計図を見ればその作成者の気配りが見えると言われていました。H/Kさんに会ったこともないですがきっと素晴らしい人なんだろうとパソコンで図面を描きながら思いました。

 

ところで「矩計図」という漢字読めますか。失礼な言いようですが一般には馴染みが薄いですよね。カナバカリ図と言います。